ピラティスについて
ピラティスとは、創設者ジョセフ・H・ピラティス(Joseph Hubertus Pilates)氏が考案したエクササイズです。
もともとはリハビリを目的に生まれ、現在では「姿勢改善」や「体幹強化」を目的に世界中で行われています。
ピラティスとヨガの違い
ピラティスとヨガ共にマットの上でポーズを取るイメージがあり、違いが分かりにくいかもしれません。
結論からいうと、違いは「目的」です。
- ピラティス:身体機能の改善(リハビリ・姿勢)
- ヨガ:心の安定(瞑想・リラックス)
成り立ちの違い
- ピラティス: 第一次世界大戦中、負傷兵のリハビリとして考案
- ヨガ:古代インドの瞑想・修行が起源
この背景の違いが、そのまま目的の違いにつながっています。
ピラティスの歴史
ピラティス氏は1883年にドイツで誕生。
幼少期は病弱でしたが、運動によって体を鍛え、健康を取り戻します。
転機:戦争とリハビリ
1914年、第一次世界大戦が始まると、イギリスで抑留されます。
そこで彼は、仲間に運動を指導し始めました。
これがピラティスの原型です。
このトレーニングは後に「コントロロジー(Contrology)」と呼ばれるようになります。
- 身体(Body)
- 精神(Mind)
- 意識(Spirit)
この3つを完全に調和させ、心と体が一体になるためのトレーニング方法です。
寝たきりの患者のために、ベッドにスプリングを取り付けた器具を開発。
これが現在の「リフォーマー」の原型です。
ピラティス氏は1920年代にドイツで器具の特許取得の記録あり(年の特定は資料により差あり)
戦後、政治的状況に失望しアメリカへ渡り、1920年代後半、ニューヨークでスタジオを開設。
ダンサーを中心に広まり、現在のピラティスの基盤となりました。
ヨガの歴史
ヨガは古代インダス文明の時代に瞑想による修行が行われていたことが起源とする説があります。
世界遺産に登録されている、インダス文明最大級の都市遺跡モヘンジョダロ(紀元前2500年〜紀元前1800年)から座法を組んで瞑想する人が描かれた出土品が見つかっています。
初めて『ヨガ』という言葉が確認できるのが、ウパニシャッドというサンスクリット語で書かれた神学書・宗教哲学書の中に記されました。
ウパニシャッドとは、およそ紀元前800年〜200年ごろに書かれた約200以上ある書物の総称です。
ヨガの根本経典とされる『ヨーガ・スートラ』4〜5世紀ごろに編纂され、その中で八支則と呼ばれる悟りを開くための8つのステップの1つ『アーサナ』(アーサナとは瞑想を深めるための座法)がヨガの原型となっています。
このように、ヨガは宗教的修行のための座法から始まったものが宗教色が薄まりエクササイズとして世界的に広まっていきました。
ピラティスとヨガどちらが良い?迷ったときのポイント
どちらにも共通点はありますが、目的で選ぶのが最もシンプルです。
ヨガが向いている方
ヨガは瞑想を深めるための座法が原型となっているのでリラックス効果を求める方におすすめです。
- リラックスしたい
- ストレスを減らしたい
- 睡眠の質を上げたい
そんな時はヨガを行うことで副交感神経が優位になって、リラックスして睡眠が取れるようになります。
ピラティスが向いている方
ピラティスは、リハビリの考え方をベースに発展したエクササイズです。
- 姿勢を改善したい
- 体幹を強くしたい
- 腰痛・肩こりを改善したい
また体の歪みや、偏りを整えることで姿勢を改善することができます。
産後ケアにも適しており、実用性の高いエクササイズです。
さいごに
最後に、ピラティスの有名な言葉を紹介します。
この言葉はピラティス氏の思想を表す名言として広く引用されています。
ピラティスは、1回で劇的に変わるものではありません。
ですが、続けることで確実に身体は変わっていきます。
In 10 sessions you will feel the difference,
in 20 sessions you will see the difference and
in 30 sessions you’ll have a whole new body.
10回で変化を感じ、
20回で見た目が変わり、
30回で身体は生まれ変わります。
Joseph H. Pilates (1883-1967)

まずは無理のないペースで、はじめてみてください。
小さな変化の積み重ねが、大きな変化につながっていきます。
