立ったときの姿勢をチェックすると、骨盤が後傾(こうけい)ぎみで巻き肩になってしまう癖がみられます。
普段から身体への関心が高くピラティスも長年されています。
ただ、トレーニング時は身体を使っている感覚があるものの、いざ立ち上がり動きだすと元の身体に戻ってしまう…というお悩みがありました。
このようなお客様にはマスターストレッチの時間を多く取り入れています。
写真はマスターストレッチを履いている時のもの。
肩や首筋、手首に力みが見られ身体を固める事で良いポジションを取ろうとされています。
身体がリラックスした状態で美しいニュートラルポジションが取れてるのがわかります。
マスターストレッチトレーニング
マットで行うピラティスは安定感が確保されており、身体を固めてポジションを取ることができます。
しかし船底のように不安定な靴底でトレーニングするマスターストレッチでは、身体をを固めてしまうとバランスが取れなくなってしまいます。
マスターストレッチのレッスンは、常に揺れ動きながらバランスを取っていきます。
この感覚を身につけることで普段の生活に活かせる身体を作っていきます。
トレーニングをしていると、お客様に
「肩が上がってしまうので立ってる時いつも肩を下げてた方が良いですか?」
「腰が痛いのでいつもお腹に力を入れて立っていた方が良いですか?」
なんて聞かれる事がしばしばあります。
私は「何も意識しなくて良いですよ〜。トレーニングしていくうちに自然と身体が心地よい所に落ち着きます。」とお伝えすることが多いです。
つまり「固めて欲しくない!」ということです。
川や海の流れの滞っている所に汚れが溜まってしまうように、身体も同じ姿勢で固めることで肩こり、腰痛などの痛みがでてきます。
晴れの日があれば雨の日があるように、元気で胸を張っているときもあれば、落ち込んで背中が丸くなる時もある。
このように地球も身体も常に動きながらバランスをとっていると私は考えています。